top of page

縁と浮き世は末を待て

ありがとう。2024年。



今年も残すところ後僅か。

今日(12月27日)は仕事納めの方も多いのではないでしょうか。

会社員だった頃は、最終出社日に大掃除をして納会をし、その後、有志で街に繰り出し、浴びる様に酒を飲んで忘年する・・・というのが楽しみでした。


一人事業者となると、そういう相手もいませんし、明確な仕事納めの日というのも特に設定する必要もありません。ただ、12月末というのは大きな区切りとなります。個人事業主は確定申告が事業の成績ですから、1月〜12月というのを一期として考えます。

そういう面では悪く無い年だったのかもしれません。


しかし、目標や自分の掲げた使命と照らし合わせると、マイナスな一年と言わざる得ません。全く上手く行かない事、期待通りに進まない事ばかりで、来年以降も事業を続けていけるかいなか・・、今後どうした良いのか・・というのが不透明な状態がずっと続きました。


自分にとってマイナスな事象が多発し、人との付き合い方とは、信頼とは、仕事とは、金とは、人生とは・・・と、悶々と考える時間が多く、不安、自己嫌悪、自己憐憫、焦燥感、諦め・・・と、ネガティブな心と頭との戦いに明け暮れた様な一年でした。


積極的に自分が何かを働きかける事に自信がなくなってしまいました。

行動力や発想力というのが自分の長所と思っていたのにそれが出来なくなりました。

恐い・・自信がない・・、どうせ自分なんぞは誰も必要としない・・・。


コンサル事業を続ける自信も喪失しかけました。転職しようと考えました。何も肩書きを持たない個人のコンサルタントを続ける限界を感じました。

そんな思いを抱えながらお客さんに業務改善のコンサルをしたり、営業サポートで同行営業をしてるのですから、良い結果が出る訳ない・・・と、思っていました。


しかし、そんな私の心境に関わらず、お客さんが契約の継続をしてくれたり、サポートによる成果が表出しだしたお客様から感謝される様な事が起こりました。

そして、自分をダメ人間としか思えていない期間に知り合った、仕事に繋がるなんて想像もしなかった経営者の方から、突然サポートの依頼を受ける様な事にもなりました。

物流とは関係ないお仕事ですが、ワクワクする様なお仕事で、嬉しい驚きでした。


しかし、自分が力を入れて取り組んでいた事が全く上手く行かないのに、他の所で、決して良好な精神状態でない中で行った事が、成果に結びつく事に複雑な心境になりました。


この時期の私が良かった所を一つ上げるとしたら、「心から相手にとって良いと思う事」だけを言葉を選んで発言し、行動する・・・という事が出来てたのかも・・という事です。

自分への見返りを何も期待しない分、余計な言動や行動が無かったのかもしれません。


それならば、常に相手のことだけを考えていれば、仕事は自然と上手くいくか・・と考えればそれも違う・・と思うのです。「ありがとう」「助かりました」という言葉だけで家族も自分も養えない以上、ビジネスとして成立させるためには見返りを求めなければなりません。


そこで、至った考えは「私の私自身の事業における戦略と進め方は決定的に間違ってる」という事でした。一人でやってる事業の「独りよがり」な事業戦略や行動が上手く行く筈がない・・・と。


世の中全て相手が在ってのビジネス。

「独りよがり」な考えに執着をし、あーすれば、こーすればと作戦を練り、良い結果を期待してみても、悉く上手く進む筈がない。「一人」と「独りよがり」の履き違いをしてると考えました。


それでは、上手く行った事はどうなんだろう・・と考えると、「何かの縁」で・・としか思い様がありませんでした。そうなる様に何かの力が働き、「縁」が物事を良い方向に進ませてくれた様な事ばかりでした。

自分が果たした役割は何かと考えると、ただ登場人物の一人として存在し、ただ自分の役を演じただけだと思うのです。一人で事業をやってるから一人で何かを成し遂げたのではなく、私は自分の物語を背景に持ちながら、どこかで展開してる物語に、登場人物の一人として、然るべき時に然るべきシーン(場面)に登場する事になったのだと思うのです。


「独りよがり」は一人で演じる一人で作った物語。

他の出演者が現れてくれませんし、他で繰り広げられてる物語の場面に参加も出来ません。


全体像の見える事のない大きな物語の中で、同じシーンやエピソードを演じる事になっている人達との顔合わせや、再会を「縁」というのかもしれません。


「縁と浮き世は末で待て」

良縁と好機と言うのははあせっても掴める事ではなく、自然に訪れるのを待つべきである・・という意味です。


私はそれを出来ていませんでした。

居るべき所で、やるべき事をやっていると、然るべき方向に物語が進むのかもしれません。

とてつもないスケールの物語の中で、登場シーンが増えるのかもしれません。

焦ったり、身勝手に登場しようとしても「お呼びでない」のです。

そんな事を考えるに至りました。


兎に角、色々ありましたが、独立3期目終了の年末を無事に迎えられる事を、

いつも明るく強く振る舞ってくれたカミさんと、純粋無垢で明るく元気な末っ子、厳しい社会で頑張っている長女に長男。そして「ご縁」を頂いた全ての皆さんに感謝します。

今年もありがとうございました。


皆さん良いお年をお迎え下さい。










 
 
 

Comments


©2023 by REYA PATEL. Proudly created with Wix.com

bottom of page