私が独立した理由
- zassoukh04
- 2023年2月27日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年2月28日

事業を開始する前、私は東京の中小の物流会社に在籍していました。
独立するまでに5つの会社にお世話になったのですが、その会社には約13年間勤めました。
50歳の時に独立を決意する事になったのですが、その直接的理由は、突然の「55歳役職定年制導入」です。
私には再婚した妻との間に小さな娘が居ます。私が49歳の時に産まれた子です。
「生涯現役でがんばるぞ!」と、気合いの入る中、娘誕生後間も無くに制度導入が告知されました。オーナー会社なので、オーナーの息子さんが後継する為の「世代交代」を、制度導入によって推し進める形をとったのです。
「役員になればいい」と、先輩役員に慰められましたが、どう考えてもポジションが空いてませんでした。親族3人が取締役、オーナーの溺愛する方2人が平取。会社の規模を考えても役員が「必要以上に多い」という状況。更に「会社を大きくするつもりは無い」というオーナーの断言が駄目押しします。
「会社を大きくする事で自分も皆も今より良い(自分の居場所)が出来る」という思いで頑張っていたのですが、その考えも「会社の向かう方向と違う」と言われた思いでした。
私は「数年後には居場所がなくなる」という考えを日々強くし、前から考えていた「自分の持てる力を活かし、組織の外から組織を活性化する」というコンセプトの元、今の事業を始めました。
と、これが事実なのですが、ある日、クライアントさんの相談に乗ってる中で、ふと自身の退職について振り返り、深掘りして考える必要性を感じました、
「何故、役職を下され、給与が下がると会社にいたくなかったのか」⇨「それは、本当に娘だけが理由なのか」⇨「娘を言い訳にして無いだろうか」と。
そして、辿り着いた答えは「そもそも組織に属して仕事する事に向いてない」という事でした。
サラリーマン時代を通し、仕事そのもの、ポジション、私生活の状況等で「態度」「モチベーション」に大きな違いがありました。ある時期は「1人行動」を好み、ある時期は「共同作業」を好む。または、部下に厳しく当たる上司だったり、優しい上司だったり、上司から見て使い易い部下であったり、使い難い部下であったり。。
それは組織人として「才能」が無いからだと思うに至りました。
取り巻く環境によって、自分自身の立ち居振る舞いやパフォーマンスに大きな違いがあり、行動や言動が変わる・・・。
しかし、環境に影響され変化(または適応しようと)する・・「人間はそういうもの」でもあります。
まだ、深掘りが足りてない。
そして行き着いたのは「白黒はっきりしたがる症候群」です。
これは精神科で病名のついた「病い」でもありますし、「白黒思考」で検索すると、特徴や原因等を調べられます。私の場合、そこまで症状に悩まされてないので、その傾向が強いという事で済ましていますが、物事を白と黒、もしくは0(ゼロ)か1(イチ)で判断してしまう脳の癖みたいなものです。
例えば、
とても信用してた先輩や上司に、ある時、冷たい態度を取られる。それによって、「実はあの人は自分の事なんてどうでもいいのでは?」と思ってしまう。
そうすると、自ら距離を置く様な態度を取ったり、嫌いになったりする。
本当はその先輩や上司に事情や状況があり、「たまたま」そういう態度になってしまったのにも関わらず、その「現象」を「人格」や「自分への気持ちの変化」と捉えてしまい、疎遠になったり、関係がギクシャクしたりする。
仕事上で提出した資料やデータ等に誤りが見つかり、それを指摘される。
そうすると、それだけで「自分はこんな事も出来ない」⇨「仕事が出来ない」⇨「何やっても駄目」と、飛躍しがちになる。
そういう私の脳の癖が「娘の為にも頑張ろう」という私の心構えに、冷たく答える「55歳役職定年」という「現象」が起こった事で、会社の「人格(社格?)」を疑う事になり、私の中で「会社(または経営陣)」を黒とし、私が会社にいる意義を0(ゼロ)と判断するに至った・・という答えに至りました。
この「白黒はっきり症候群」が功を奏する事もあります。
黒白はっきりさせたがるので、仕事の決断が早かったり、決まれば即行動です。ただ自分にとって「白」が「黒」になったり、「1」が「0」になったりするマイナスな事象が起こると、精神状態が一気に不安定になります。
ただ、自分にその傾向があると気付いた事で、対処が出来る様になりました。
「自分に起こったマイナスな事」を対象としてるので、精神的苦痛やダメージを与えられてます。その原因となった事象が分かっているので、それを改めて考え、評価するのです。
精神科の先生達やネット検索でも出てきます。
現実世界は、白黒はっきりしてる事ななく、グラデーションです。
例えば、自分にとって「黒」でも、白から黒へのグラデーションでどの程度の場所に位置するのか、1か0でなく、0.5なのか0.7なのか。
そうやって、ポイントを付けてみます。
そして大半の事には「人」が絡んできますので、その事象は「その人の人格?」それとも「状況によって発生しただけの事象?」という事ももう一度考えてみます。
感情に任せた直感的な判断を一旦、呑み込んで上記の様な分析をし、「合理的」な判断をしていくようにします。
それによって「真っ黒」や「完全なゼロ」というのは大半無くなります。
自身の脳の癖を理解した事で、会社を辞めた理由についても、「元々自分が向かおうとしてた進路に対し、背中を押してくれた」と考えが変わり、会社に感謝するに至る事が出来ました。
自分の脳の癖を理解し、付き合ってくのも、楽に生きるコツかもと思うのでした。






コメント