中小企業と「ジャイアントキリング」
- zassoukh04
- 2022年12月22日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年4月3日
大いに盛り上がったカタールW杯。
日本代表の活躍は長年のサッカーファンとしては嬉しい驚きでした。
森保監督を筆頭に選手達が口にした「一喜一憂せず」という言葉とは真逆に「一喜一憂」「喜怒哀楽」の激しい時間を、楽しく過ごさせてもらいました。
また、アルゼンチン対フランスの決勝戦も夜中に興奮が止まらない史上最強レベルの試合となりました。改めてサッカーの醍醐味を味合わせてもらったワクワクの止まらない数週間でした。
サッカーに限らずですが、チームスポーツの魅力は「組織プレー」「個の技能」「戦術」です。今回に限らず、より高いレベルでこの3つのバランスが取れたチームが這い上がっていき、その中で最も「勝つ」事にハングリーで「気迫」が体現されているチームが優勝すると感じます。今回のアルゼンチン代表が正にそうですし、日本代表の評価が高いのもそれが理由だと思います。
今回、日本代表の前評判は余り良くありませんでした。
かつての中田英寿や本田圭祐といったスター選手の不在。パッとしない戦績。森保監督の采配への不安。しかも予選はドイツやスペインと同グループ。期待感も注目度も過去に比べると「低い」ものでした。
しかし、その逆境とも言える環境は、チームを一つとする武器になりました。
選手達は森保監督の元、同じ目標に向かって一つとなっていました。
「やってやる」「俺達なら出来る」「見返してやる」。
森保監督を筆頭としたチームスタッフ、キャプテンの吉田麻也選手や長友・川島選手といったベテラン勢が、その風土を形成していきました。
ベスト8へ。
これ以下の目標を持ってる選手・関係者は1人もいませんでした。そして、全員が主人公としてチームの目標と、個の目標をリンクさせて責任を持って挑んでいました。
そんな一人一人の気迫のこもったプレーとチームの戦術は、強豪国を相手にしても「競り勝つ」というレベルにまで達しました。
結果、ドイツ・スペインを相手に「ジャイアントキリング」を成功させ、クロアチアと後一歩・・という成果を出し、日本全体で一気にサッカー熱が盛り上がる事となりました。
全くレベルは違いますが、高校生の時、クラス対抗スポーツ大会のサッカーで私のクラスが優勝するという経験をしました。
私のクラスでサッカー経験者は私を含めて2名。しかも2名とも高校では「幽霊部員」。
サッカー好きだけど、部活は嫌い。放課後はその友人とつるんで遊ぶ・・という「不真面目な生徒」でした。
しかもクラスは理系でスポーツ系の部活をやってるクラスメイトも少数。完全に優勝なぞ無理なチームでした。
しかし、私達サッカー経験者の戦術を一生懸命に体現し、怖気付く事なく相手と対峙してくれた理系のクラスメイト達の活躍で、最初の対戦相手に勝つという奇跡が起こりました。
これで、チームメイトも私達サッカー経験者も「目の色」を変えました。
「みんなすげーよ!俺達勝てるぞ!」「俺たちヤレるぞ!」。
初戦を必死に戦い、成果が出た事でチームは一つになりました。そして「優勝」が皆んなの目標となりました。足の速い選手を前線に置き、後方では普段スポーツと縁の無いクラスメイト達が恐れる事なく相手に喰らいつき、チャンスを消し、ボールを奪う。
「学校行事」とは思えない気迫で皆がプレーしました。
そして、サッカー部の現役レギュラーがメンバーの半分以上・・という優勝候補との試合となりました。大会は総当りのポイント制なので、W杯のグループ戦と同じ形でした。
ポイント的にこの対戦を制した方が優勝という大一番。
私達のクラスは一点差で勝ちました。
「ジャイアントキリング」です。
この時の感動と喜び、試合中に感じた一体感は忘れられません。
そして、その後に普段決して連んだりしないクラスメイト達との距離も縮まり、「仲間意識」も芽生えました。
物流現場での限界を超える様な作業量との戦い、無理や無茶と言われたプロジェクトを進めてる時、その「高校のスポーツ大会」をデジャブの様に感じる時があります。
「一体感」が充満してる証拠だと私は思ってます。それを感じる仕事はほぼ間違いなく成功してます。
「挑む」事に喜びとやりがいを感じ、「絶対に成し遂げる」という気持ちがどんどん周りの空気を変え、一つの空間を形成し「一体感」を作り上げます。
以前、お世話になったある会社の社長さんは、それを「グルーヴ」と言いました。「一体感が生まれると自然と現場がグルーヴして、良い仕事をするし、必ず皆んな成長する」と。
実は、私の企業サポートの根幹にはこの「一体感」を発動する為の「組織作り」があります。中小零細企業が成長・発展する為には「ジャイアントキリング」を可能とする「組織力」が必要と思ってるからです。
外部・内部のマイナス要素すら「プラス」に転じさせる事ができる組織の力です。
私の高校時代の思い出話しにある様に、若くて心身ともに可能性の塊のような年齢であれば、何かのキッカケだけで短期間に成果を出す事も可能でしょうが、大人になり色んな知識や経験が身につくとそれが逆に邪魔をして「突破力」が低下します。
日本代表も一朝一夕で成し遂げた事ではありません。
そこに辿り着く為には、「目標設定」「変化」「計画」があり、個々の努力があり、互いを刺激し合う「環境作り」が必要となります。
私は、日本の中小物流企業の中に、「ジャイアントキリング」を可能とする「一体感」のある組織を沢山作りたいと思ってます。
あなたの組織(チーム)、ミッション、あなた自身の役割やメンバーを今回の日本代表になぞらえて考えてみると楽しいかもしれません。
監督は誰? キャプテンは? 個々の才能を活かせてる? 戦術は?
個人・チームの目標は?
「ジャイアントキリング」を成功させるのに今のチームに足りないのは?
中小企業、特に物流企業の様な「お客の嗜好性に頼れないサービス業」における「ジャイアントキリング」は、大手やライバルに負けない信頼を、「同じ土俵」で勝ち取る事にあるかと思います。規模や値段、サービスレベルで勝てないライバルが登場しても、負けない「何か」が無ければ新規顧客もつかないですし、既存顧客を維持出来ません。
「目標」を掲げ、「一体感」を持って挑む事で自社の魅力は引き出され、「組織プレー」「個々の技能」「戦術」が鍵となり、競合に勝てる力がついてくる。
まさにサッカーと一緒!
カタールW杯で改めて思ったのでした。






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