物流を軽く見てないですか?
- zassoukh04
- 2025年12月26日
- 読了時間: 5分

2025年も幕を閉じようとしています。
今年も色々と悩み、考えさせられる一年でした。
そして、今の私は、この事業の在り方を見直さないとならないと思っています。
今年は、物流課題を抱える「非物流事業者」のクライアントさんや、相談を頂いた企業様が、「物流」というものをどう考えてるか・・という所で、非常に悔しい思いをする事が多い年でした。
殆どの企業の経営陣の方々は「物流は大切」と考えています。
しかし、それは「冷蔵庫」や「電子レンジ」が、家庭生活で大切なのと同じで、「必需」なものという意味でしかありません。多少ガタが来ていたり、調子が悪かったりしても「動いて使えてる」間は、考える必要もない存在であり、常に関心を持って取組むべき事と捉えてない事が殆どです。
物流をアウトソーシングしてる企業さんにおいては、物流パートナーからの値上げがあったりすれば、他の委託先を探したりするし、自社で管理してる場合は、施設や設備の老朽化が限界に来たら検討をしだす・・という程度で、常に改良、改善を重ね、高度な物流機能を武器に自社にとって最良のサプライチェーンを実現しようとしてる企業さんは稀中の稀です。
10年程前から、1万坪以上の大型倉庫がドンドン建っています。
未だに増えているという事は、テナントが入る見込みが充分にある・・という事です。
国内の小中規模の倉庫は4~50年前、高度成長期の時代に増えていきました。つまり、今、老朽化の限界が来ている倉庫が多いのです。また、当時と比較して居住区域や商業区域が増えていますから、倉庫建築が可能な場所も絞られる為、大きな倉庫を建てて、様々な企業に賃貸するというのが、倉庫オーナー側にとって利に叶っているという事になります。
最近の綺麗な大型倉庫というのは、基本的にその地域の相場より、賃料は高めになります。
しかも「保管効率」を高めるのが難しいです。大きな柱、防火壁、EVや垂直搬送機、階段、休憩所、事務所・・等々、ラックなり棚なりを置く制約が多かったり、デッドスペースとなる場所が多かったりします。また、広いスペースを満たす空調や、激しく稼働するEVや昇降機といったモノの存在により、電力光熱費も割高になります。郊外にあるので必須となる車通勤、その為の駐車場代も無料ではありません。そして、消防法や建築構造の規制も増えていますから、活用方法も昔の様にはいきません。
倉庫会社や3PL企業が、倉庫を新たに借りようとしても、上記の様な大型倉庫以外の空き物件を探すのは難しい状況になったます。従って、数10年という単位で「昔ながら」の在庫の管理運用を、老朽化した倉庫で行ってきた企業さんが、移転なり、アウトソーシングなりの選択をすれば、保管コストが高くなる事から逃れるのは至難の業・・となります。
そして、そこに物価高、2024年問題、物流法の改正があり、輸送コストが高騰の一途を只る形になっています。ニュースや新聞でも取り上げられている「物流問題」として、多くの企業が配送に関する値上げは「仕方なし」と考えてるでしょうが、上記の様な保管施設の問題と、どの業界にも言える人手不足の問題があります。人手不足はドライバーだけではありません。荷役を行う物流センターにおいても大きな問題となっています。当然賃上げを行っていく必要があります。
そこで自動化・・という事になりますが、以前のブログで書いた様に、ホントに効果を伴うDX化というのは非常に難しいのが現実ですし、非常に大きなイニシャルの投資と、ランニングコストがかかります。
何10年も物流を「動いて使えていれば良し」とみなしてきた企業さんに限界が訪れ、いよいよ動かざる得なくなった時には、相当な覚悟が必要となります。イニシャルコストを差し置いても、今迄と同じレベルの物流機能を維持するのに、今迄より遥かにコストが掛かる様な手段しか残されてない・・・という事になる可能性が高いのです。
そういった状況で、企業様毎に存在する最善策を講じ、その企業様に合った進め方で、再編・変革を推進できるのが私の「売り」の一つです。
40~50年前と今の違いがもう一つあります。
それは、創業社長の割合が圧倒的に低く、同族の2代目、3代目に代表が変わっているという事です。事業や組織の中で「自分の色」を出すのに一生懸命な継承社長さん達は、縁の下を支える物流の事は2の次、3の次、4の次です。
計画的に自社に合った物流の改善や再編を行っていくことがどれだけ、事業全体を救う事になるのか・・。
これだけ、軽く見られてる「物流」、または「私の事業」や「私自身」のまま、このスタイルの事業が果たして続けられるのか。。それを真剣に考えてる2025年の終わりです。
いずれにせよ、来年は新たなフェーズに入らざる得ないのだろうと思っています。
「事業そのものが心臓なら物流は動脈。動脈が詰まったり傷ついて出血したら終わりなのに、それを全く解ってない。」
・・これは、私が参加予定だった物流再編プロジェクトが会社都合でペンディングとなった時に、その会社の物流担当の方が仰った言葉です。物流に携わる方々は解っているのです。
物流は多くの経営者の認識以上の「重要性」を持って事業を動かしているのです。
・・・と、憤りというか、やるせない・・というか、年末にふさわしくない事を書いてしまいましたが、一方で過去最高の売上を達成する事も出来たのが今年でもあります。
有難い事に念願の「関西クライアント様」との取引も実現出来ました。私は東京生まれの埼玉育ちで、ずっと其処ら辺で生きてきましたが、西の方々の人情味や人との距離感の取り方がとても好きです。もっと西で仕事出来る機会を増やし、色んな方々と仕事がしたいと思っている次第です。
お世話になった全ての皆様に大きな大きな感謝の気持ちを伝えたいと思います。
今年も本当にありがとうございました。
皆さま、良いお年をお迎えください。






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